想定外の大豪雨、見たこともない光景に変貌

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西日本を中心に7日未明からの大豪雨は、気象台始まって以来の大記録、今まで災害ゼロが自慢の我が郷土にも大災害をもたらした。

地域の防災リーダー代表を担う私は、この状況は今後の教訓や対策に生かさなければとの思いで、カメラを携え移動しながら記録を撮り続けた。

だが自然の力は想像を超えたスケールとスピードで、周囲の景色を変貌させていく。

わずか5分10分の間に道路は冠水で車での移動は困難になる。

見る間に増水してくる水は濁流となって側溝との境がわからなくなる、それに慌てた車は脱出しようとむりやり進んで次々脱輪していく。

水かさがタイヤの高さまで増すと、制御できなくなり蛇行する車も目の前で何度も見た。

マンホールや排水用のグレーチングからは、逆流した汚水が吹きあがってくる。

どこに隠れていたのかというくらいのゴミが押し寄せてくる。

過去に経験した大雨の時は、危険箇所は行政でいちはやく、通行止めやガードマンを配置して対策できてたが、広範囲で短時間な豪雨災害では手の施しようが無いのだ。

想定外の大災害とはこういうことなんだと身をもって体験することになった。

一部始終を記録したかったけど、大豪雨は移動の足を止めるばかりか、記録のカメラは拭いても拭いても追いつかず、やがて湿気は内部にまで浸透して機能不全にしてしまう。

スマホの緊急避難警報はひっきりなしに鳴る、消防車、救急車のサイレン、鈍い低音でうなるような雨音で降る大雨、降る雨と跳ね返る水しぶきで、一面の地獄絵を霞ませる。

想定外の豪雨は街中の様子を一変させたが、山間部はもっと切実で悲惨である。

広島県土の48%は花崗岩地帯だと、砂防学の専門家、海堀正博さんの著書を読んだばかり。

花崗岩は風化して真砂土になり、雨量が少なければ水はけもよく流出しにくい。

なだらかな地形を形成して、人が済むには適しているとされていたが、近年の立て続けの「記録的大雨」に遭えば、花崗岩質の潜在的な弱点が目を覚ます。

今一度わが足元を見直して、認識を改める必要を痛切に感じる。

すぐ近くのため池が決壊して幼い命が失われた。

その地に何代にもわたって住み着いて、こんなことは記憶にも記録にも無いという。

こんなことが普通に起きる、想定外時代の到来を感じるのは私だけではないと思う。

いまだに安否のわからぬ被災者が多数いるのに、まだまだ梅雨前線は停滞し活発な活動で雨は降り続くという。

恐いもの見たさに増水した川の様子や、山極の田畑の作物を無理に確かめに行かないで。

【防災リーダー会会長】

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