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曖昧を払拭!GPS捜査に最高裁が初判断、プライバシー尊重が優先

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小説「1984年」では、独裁国家は人権が脅かされたり、世情が不安定になったりすると警鐘する。
米国では新大統領誕生で、いまやベストセラーの勢いだとか。
わが国では近く、線引きの曖昧な「共謀罪」法案が閣議決定される見通しだが。
泉下のオーウェルには、どう映っているだろう。

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我が家のテレビを切ることは許されない。
政府が国民を見張る監視カメラも兼ねているからだ。
英国人作家オーウェルが70年近く前に書いたSF小説「1984年」が最近日本でも売れている。

舞台は一党独裁国家。
主人公は「真理省」で歴史を書き換える仕事に就き、命じられるまま過去の新聞や公文書を差し替えていた。
ふと疑問が芽生える。
いつも誰かに見張られて、寝言まで告げ口される息苦しさに。

行き過ぎた監視社会にブレーキをかける判決を、きのう最高裁が出した。
捜査対象者の車にGPS端末を付けて警察が追跡するのは、プライバシーの侵害に当たるとし、令状を取らなかった捜査は「違法」とした。

今回のような連続窃盗の早期摘発には、GPS捜査が必要だと警察は考えていた。
だが権力の暴走はないと言い切れるのか。
書類に残さず、報道発表もしない。
闇から闇では気味が悪い。



令状なしのGPS捜査は違法 最高裁が初判断
NHKNEWS 3月15日 18時30分

警察が裁判所の令状を取らずに容疑者の車などにGPS端末を取り付けて居場所を把握する捜査について、最高裁判所大法廷は「私的な領域に侵入されない権利を侵害するもので強制捜査にあたる」と指摘し、令状がなければ違法だという初めての判断を示しました。さらに新たな法律の整備を求め、これを受け、警察庁はGPS端末を使った捜査を今後控えるよう全国の警察に指示しました。
大阪の45歳の被告が窃盗などの罪に問われた事件では、警察が被告や仲間の車にGPS端末を取り付けて居場所を把握していましたが、裁判所の令状を取らずに実行していたため、違法かどうかが争われました。

弁護側が「プライバシーが大きく侵害されるので、強制捜査にあたり、令状なしで行ったのは違法だ」と主張したのに対し、検察は「尾行などを補助する手段で、令状を取る必要がない任意捜査にあたる」と反論していました。

15日の判決で最高裁判所大法廷の寺田逸郎裁判長は、「GPS端末を使う捜査は本人の意思に反して私的な領域に侵入されないという、憲法が保障する重要な権利を侵害するもので強制捜査にあたる」と指摘し、令状がなければ違法だという初めての判断を示しました。

そのうえで、「今の法律に基づいて捜索令状や検証令状を取っても事件と関係のない行動まで把握されるのは防げない。問題の解消はまずは立法府に委ねられている」などとして、今後もGPS端末を使う場合は、新たな法律を整備するよう求めました。

GPS端末を使った捜査をめぐっては、各地の裁判所で違法性が争われ、結論が分かれていましたが、初めて統一的な判断が示されました。

この判決を受けて警察庁はGPS端末を使った捜査を今後控えるよう、全国の警察本部に指示する通達を出しました。判決によってGPSによる捜査はストップすることになり、警察の捜査は大幅な見直しを迫られました。

最高裁判所の判断について、大阪府警察本部の宮田雅博刑事総務課長は、「判決の内容を踏まえて、個別具体の事案に即して適切な捜査手法を検討していきたい」とコメントしています。

判決について最高検察庁の榊原一夫公判部長は「主張が認められなかったことは誠に遺憾だが、最高裁判所の判断であり、判決内容を踏まえ適切な捜査・公判の遂行に努めたい」というコメントを出しました。

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