全国初!JR廃止区間の復活、おかえり可部線を祝う

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全国で今、ローカル線が存廃の岐路にある。
三次市と江津を結ぶ三江線も来春には、さようなら。
今回実現できた「おかえり可部線」が、悲嘆する沿線にとって一筋の希望となるといいが。

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可部線おめでとう・・・。
走る電車を園児たちの小旗やポスターが迎える。
14年前に可部駅止まりとなった路線に列車がまた通い始めた。
沿線の住民らしき高齢者はじっと見つめていた。
「おかえり」。
心の中でそうつぶやいていていようか。

また来てね・・・。
幼子はかわいい声を掛ける。
電車が近所を通るのが新鮮なよう。
かつて線路があったのは生まれる前だから無理もない。
長く途絶えていたが電化延伸でこれからは毎日通る。
この子もやがて乗客となる。

終着駅あき亀山へ、横川から乗ってみた。
通学の高校生ら住民に、鉄道好きの「乗り鉄」も加わって込んでいる。
JR廃止区間の復活は全国初。
歴史的ともいえる運行に、カメラを構える「撮り鉄」の姿も目立った。

JR西日本が6月から運行する豪華列車・瑞風(みずかぜ)をお披露目していた。
「走るホテル」もいいが、住民には地域を毎日走ってくれる電車こそ大事な存在に違いない。
ほんの1.6㌔でも、復活の意味は果てしなく大きい。



【復活概要】
現存する横川駅 – あき亀山駅間は全線電化されており、「広島シティネットワーク」に属し広島市の都市近郊路線となっている。
かつては横川駅から広島県北西部の三段峡駅までを結び、可部駅 – 三段峡駅間が非電化で、広島市内への通勤輸送とともに三段峡への観光輸送路線としての役割を担っていたが、2003年12月1日に可部駅 – 三段峡駅間が廃止された。
その後、2017年3月4日に廃止区間の一部に当たる可部駅 – あき亀山駅間が電化の上で営業を再開した。

可部線延伸のきっかけは、2007年に施行された「地域公共交通活性化及び再生に関する法律」だった。
「地域公共交通の活性化・再生を総合的かつ効率的に推進することを目的とし、地方自治体が鉄道事業者と連携して、新線建設や鉄道の輸送改善に取り組むことができる仕組み(広島市資料より)」とされている。
広島市はこの制度の活用を視野に入れ、2008年に国の補助対象となったため、「JR可部線活性化協議会」を設立。2010年に「JR可部線活性化連携計画」を策定した。

同じく2010年には、山陽本線とアストラムラインの交点に新白島駅を設置する件で広島市とJR西日本が合意。2015年3月に開業した。
広島市の北部地域に対する公共交通機関の取組みが進んでいく。可部線の電化延伸もそのひとつといえる。「JR可部線活性化連携計画」によって2010年12月には環境アセスメント調査が始まった。
この段階では2013年度末、2014年春に延伸区間開業の予定だった。


しかし、新たな問題が立ち上がる。踏切の復活問題だ。延伸区間は国鉄時代に廃止が検討された区間で、JRに引き継いで廃止された。
このような廃止路線の復活としては初の事例となる。ただし、休止線ではなく廃止されているため、手続きとしては新線の延伸という形だ。
そして、国土交通省は原則として踏切の設置を認めない方針だ。

2002年に施行された「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」の第39条に、「鉄道は、道路と平面交差してはならない」とある。そこでJR西日本は延伸区間の踏切は廃止の意向。
地元は踏切復活を望んだ。2011年9月に合意する予定が流れてしまい、計画は停滞する。翌年の2012年4月に可部線で踏切事故が起き、中学生が亡くなった。これも踏切再開案に影響すると思われた。
しかし同年7月、JR西日本は「広島市の踏切整備案に国と地元が同意する」という条件で踏切案に譲歩した。これを受けて2013年2月、JR西日本と広島市が電化延伸事業に合意する。復活する踏切は3カ所。このうち1カ所は車両通行禁止。また、1カ所は道路側の立体交差が完成するまでの暫定設置となった。
じつは、「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」には「新幹線又は新幹線に準ずる速度で運転する鉄道以外の鉄道であって、鉄道及びこれと交差する道路の交通量が少ない場合又は地形上等の理由によりやむを得ない場合は、この限りでない」という例外規定がある。これは本来、この省令が施行される前に設置された踏切を認めるためだと思われる。けれども、この例外規定を新路線に拡大解釈したようだ。

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