大往生、反戦の俳人 金子兜太さん逝く

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98歳で逝った俳人の金子兜太さんは十数年前から「立禅(りつぜん)」を朝の日課にし

ていた。

立ったまま目をつぶり死んだ人の名前を小声で唱える。

恩師や友人ら全部で130人ほど。

すーっとし、やがて一人一人の顔が浮かんでくると著書にある。

懐かしい再会ばかりではない。

強烈な記憶とともに、名前を思い出せない顔が他にも現れる。

海軍主計中尉として赴いた南洋トラック島で戦死した部下たちだ。

食糧が尽き、次々に餓死していくのを助けられなかった

<水脈(みお)の果て炎天の墓碑を置きて去る>。

奇跡的に生き残り引き揚げ船から島を見ながら詠んだ。

非業の死を遂げた仲間に報い、戦後を生き抜いていく決意がにじむ。

平和と自由を追い求める句作の原点だ

壮絶な戦争体験に基づいた反戦への思いは生涯揺るがなかった。

作家のいとうせいこうさんと東京新聞に連載した「平和の俳句」の選者を3年間務め続け
た。

「アベ政治を許さない」との書をしたためたのも平和が脅かされているとの危機感からだ

<原爆許すまじ蟹(かに)かつかつと瓦礫(がれき)あゆむ>という句も残る。

悲劇を繰り返さぬ決意を胸に、あの日から歩き続けてきた。戦争を知るヒロシマの仲間が

また去った。

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