ヤマト運輸は宅配荷物の総量抑制へ、ネット通販拡大に対応限界近づく

シェアする

[`yahoo` not found]
[`evernote` not found]
LINEで送る

昔は〇に(猛)の標識が門柱によく貼ってあったものだ。
だが今日のように、宅配全盛の時代が訪れると、そんな時代掛かった警告は過去の遺物となる。
「猛犬に注意」はやがて<昭和の言葉>に追いやられた・・・と、演出家鴨下信一さんの随筆「昭和の言葉」にある。

ヤマト運輸の労働組合が2017年の春季労使交渉で初めて宅配便の荷受量の抑制を求めたことが22日、わかった。
人手不足とインターネット通販の市場拡大による物流危機で長時間労働が常態化しているのだという。
「現在の人員体制では限界」として、要求に盛り込み、会社側も応じる方向のようだ。
深刻なドライバー不足を背景に、広がるネット通販を支えてきた「即日配送」などの物流サービスにきしみが生じている。



その宅配便の急増による激務がメディアで取り上げられて、実態をあらためて知ることになったが、もともと「過労になりはしないか」気遣う声は多かった。
たとえば、暮れの午後9時半ごろに歳暮の配達があった。
「遅くまでご苦労さん」労をねぎらうと、「今日は早いほうで、前日は11時を過ぎた」というのだ。
そのためヤマト労組は宅配個数の抑制と併せて退社から次の出社まで10時間以上あける「勤務間インターバル制度」の導入も求めている。
宅配便は基本的に午前8時から午後9時までに配達しており、ドライバーや荷物の仕分け担当者は交代制で勤務するようだ。
だが現実は、荷物の増加に処理が追いつかず、早番の勤務者が夜まで残って作業することがあるという状況の改善を目指すことが必要だ。

猛犬ならぬ黒猫親子のマークを掲げ、ヤマト運輸が宅配便を始めて40年になる。
取り扱う荷物の量は過去最高で、次の決算はホクホク顔と思いきやそうでもないらしい。
荷物の量を今の水準以上に増やさないよう労組が求め、会社も応じる腹積もりという。
ネット通販の普及や人手不足で、宅配便はパンク寸前限界が近づいている。
「荷減らし」が業績アップより先だという、40年ぶりの転機に違いない。

我が家も迷惑をかけてきたが、不在なら再配達をしなければならず、それでも追加料金はもらえない。
受け手と送り手がもっと知恵を出し合い、この二度手間を減らせるといい。
宅配が<平成の言葉>で終わらぬように。

[`yahoo` not found]
[`evernote` not found]
LINEで送る

スポンサーリンク

シェアする

フォローする

スポンサーリンク