「人生フルーツ」見逃していませんか、樹木希林さんナレーションのドキュメンタリー映画

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まじないのような、希林さんの言葉はこう続く。
「こつこつ、ゆっくり。人生フルーツ」。
熟すのを待つ楽しみはどちらも同じ。

掛け値なしの静かなブームらしい。
「人生フルーツ」というドキュメンタリー映画がじわじわ、全国で共感の輪を広げている。
見逃した人が多かったのか、広島市の横川シネマではアンコール上映が始まった。

主人公の老夫婦は、年齢を足すと優に170歳を超す。
名古屋市郊外のニュータウン住まいで、半世紀かけて敷地に雑木林と畑を育んできた。
肉や魚以外は自給自足に努めていて、なんとコンビニで買い物をした覚えがないという。
筋金入りである。

裏の林で顔を出したタケノコに目を細め、庭のスダチを搾って焼き魚にかける。
サクランボや桃は、お手製の洋菓子に・・・。
四季折々の恵みあふれる食卓の風景に、語り手の樹木希林さんの声が重なる。
「風が吹けば、枯れ葉が落ちる。枯れ葉が落ちれば土が肥える。土が肥えれば果実が実る」

客席に、夫婦連れとおぼしい姿が目立つ。
年金暮らしが長引く長寿社会。
どう過ごすか、思い巡らすよすがになるのだろう。
昼寝をしたまま帰らぬ人となった夫君の臨終も描かれている。


愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの一隅。雑木林に囲まれた一軒の平屋。それは建築家の津端修一さんが、師であるアントニン・レーモンドの自邸に倣って建てた家。
四季折々、キッチンガーデンを彩る70種の野菜と50種の果実が、妻・英子さんの手で美味しいごちそうに変わります。刺繍や編み物から機織りまで、何でもこなす英子さん。ふたりは、たがいの名を「さん付け」で呼び合います。
長年連れ添った夫婦の暮らしは、細やかな気遣いと工夫に満ちていました。そう、「家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない」とは、モダニズムの巨匠ル・コルビュジエの言葉です。

かつて日本住宅公団のエースだった修一さんは、阿佐ヶ谷住宅や多摩平団地などの都市計画に携わってきました。
1960年代、風の通り道となる雑木林を残し、自然との共生を目指したニュータウンを計画。けれど、経済優先の時代はそれを許さず、完成したのは理想とはほど遠い無機質な大規模団地。
修一さんは、それまでの仕事から距離を置き、自ら手がけたニュータウンに土地を買い、家を建て、雑木林を育てはじめましたーー。
あれから50年、ふたりはコツコツ、ゆっくりと時をためてきました。そして、90歳になった修一さんに新たな仕事の依頼がやってきます。

本作は東海テレビドキュメンタリー劇場第10弾。ナレーションをつとめるのは女優・樹木希林。
ふたりの来し方と暮らしから、この国がある時代に諦めてしまった本当の豊かさへの深い思索の旅が、ゆっくりとはじまります。

映画『人生フルーツ』公式サイト : http://life-is-fruity.com/

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