今日は漱石の日だと、一本筋金入り名誉より内実と反骨の文人

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今日は漱石の文壇デビューの記念日ではないし、死去した日でもない。

それでもきょうを「漱石の日」というそうだ。

ちょうど107年前、漱石は一通の手紙を書いている。

当時の文部省官僚に宛てた、いわばお上に盾突く内容である

博士号を授与するから出頭せよとの求めに、「頂きたくない」と返したのだと。

その理由について、「今日までただの夏目なにがしとして世を渡って参りましたし、これ

から先も」そうありたいからだ、とつづっている。

末は博士か大臣か。

博士号を取っても就職がおぼつかない昨今と違い、夢のような出世話だった。

弟子へも「人間も教授や博士を名誉と思う様では駄目だね」と送っている。

肩書など不要との気概や、権威におもねらぬ反骨がこの人らしくて漱石の日なのだろう。

年度替わりが近づき、会社や役所に人事異動の季節が訪れる。

重々しい肩書を得て出世したと喜ぶ人がいるかもしれない。

しかし役職が人生の目標か。8年前のサラリーマン川柳にある。

「定年後肩書き外れ人離れ」

肩書が引き寄せる人もいるに違いない。

裸の王様にならず「ただのなにがし」として立ち、人となりや仕事ぶりで世を渡ろうか。

そう思わせる春の一日である。

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