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福島第一原発調査自走式ロボットつまずく、成功なければ廃炉の目途立たず

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火星のロボットも、立ち往生などのトラブルに見舞われた。
それでも想定を上回る3か月間、働き続け、今に名を遺す。
何より兄弟星の姿を解き明かす礎となった。
福島原発のロボットも「デブリ」という悪夢に迫る。
廃炉への長い道を歩む礎となれるだろうか。

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平均気温は、およそ氷点下60度、大気もほとんどが二酸化炭素だから、人間の住む環境には程遠い。
それでも地球と「兄弟星」の火星には生物がいるはずだ。
そんな夢を人類は長年描いてきた。

ならばと調査が繰り返されてきた。
20年前には、米国の探査機が火星に着陸し、小さな自走式ロボットが初めて乾いた大地を走り回った。
人間にとっては厳しい環境で環境データを送ってくる献身ぶりが、話題になる。

過酷さは、こちらも同じぐらいか。
福島第一原発である。
核燃料(デブリ)の溶け落ちた1号機で自走式ロボットによる再調査がきのう始まったが、早くもつまずいた。
放射線が飛び交う格納容器の闇は、底知れない。

デブリがどこに、どれほどあるのか。
データなしには廃炉もおぼつかない。
数分間浴びれば命が危うい2号機ほどの線量ではないとしても相当のはず。
背負った使命は、決して軽くない。

知恵蔵miniの解説
燃料デブリ

原子炉が異常過熱した結果、溶融した核燃料や原子炉構造物、制御棒などが冷えて固まったもののこと。
核燃料デブリともいう。強い放射線を放っており、かつ非常に硬いため、状況を把握することも処理することも難しい。1979年に起きた米国のスリーマイル島原発事故で生じた燃料デブリは、90年までに撤去が完了している。
86年に起きた旧ソ連のチェルノブイリ原発事故で生じた燃料デブリは、2017年現在、建屋内に残されたままとなっている。
17年1月30日、福島第一原子力発電所2号機の格納容器の内部をカメラで確認する調査が行われ、圧力容器直下に黒い塊が発見された。これが、同原発事故後初めて確認された燃料デブリである可能性があるとされている。
(2017-2-2)



東京電力は14日、福島第1原発1号機で溶けた核燃料(デブリ)の状況を把握するため、原子炉格納容器内部にカメラなどを搭載した自走式ロボットを投入して調査を開始したが、中断したと発表した。
同日午前に始まったロボットの投入準備中に機材トラブルが見つかった。
原因を調査し、16日以降の再開を目指す。

東電によると、14日の作業は午前10時過ぎに開始。
格納容器の外側に設置した箱の中のカメラの映像が映らない不具合が起きた。
箱にはロボットやケーブルといった調査機材が入っており、カメラは、ロボットを格納容器内に遠隔操作で投入する状況など、機器が正常に動作しているかを監視するために使用する予定だったが、準備作業の途中で映らなくなった。

1号機ではほぼ全ての燃料が圧力容器から溶け落ち、格納容器の底の水中にたまっていると推定され、撮影できればデブリの初確認となる。

1号機の内部調査は、棒状のロボットを格納容器の貫通部から1階の作業用足場に投入する計画。
ロボットはコの字形に変形して走行し、格子状の足場の隙間からケーブルにつながったカメラと線量計をつり下げ、格納容器の底の水中で映像撮影や放射線量の測定をする。

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